基礎プログラミング で CUIを使うための基礎知識の確認 （第7回）

REPL

• ScalaのREPL(scalaコマンド）を起動すると、 コマンドプロンプトの画面の中でそのREPLが動作する
  • コマンドプロンプトの上で（上にかぶさる形で）動作 していると見ることもできる。
  • REPLは、打鍵された文字や、結果を表示する領域を （起動している間は）コマンドプロンプトから奪うこと 　　　　になるので、
  • その間、コマンドプロンプトは、眠った状態になり、
  • REPLに　:q (または省略せずに :quit）と入力すると REPLが終了し、
  • 再びコマンドプロンプトがアクティブになる。
• コマンドプロンプトがアクティブな時は、そこに入力できるのは Windowsの「コマンド」である。
  • scala コマンドもその１つ。
• REPLがアクティブな時、そこに入力できるのは、
  • REPL独自のコマンド（ コロン（:)から始まる。 :help でその一覧が出力される）
  • Scala言語で書かれた、式
• では、 プロンプトが違っていることに着目されたい。
  • プロンプトでは（Windowsでは多くの場合） 何かの文字列と、最後に ‘>’ が表示され、
  • その右側に文字カーソル（入力される文字が表示される場所）が置かれる。
• REPLと、コマンドプロンプト、今どちらがアクティブなのかは、プロンプト（’>’の左に書かれたもの）を見れば判別できるだろう。
  • REPLでは ‘scala’ の文字
  • コマンドプロンプトでは、カレントフォルダ

キー操作

• （大前提として）CUIでは一般に、一行単位で コマンドや式を入力するが、
  • 入力の途中の段階では、入力済の文字（カーソルの左にある）は、いわば 画面に引っかかって宙ぶらりんになった状態であり、
  • この段階ではコマンドプロンプトなりREPLなりに 何の作用も引き起こさない。
  • 行末で Enter キーを押すことではじめて 入力した行が アプリケーションに送られる。
  • すなわち、CUIで最も重要なキーがこのEnterキー ということになるだろう。

• 他に、WindowsのCUIで役に立つキーを図に示しておく。

• なお、コマンドプロンプトでは、一般のアプリで使われる 編集（コピペ等）のためのキーボードショートカット （Ctrl+Z, Ctrl+X, Ctrl+C, Ctrl+V) は 使えない。
  • コンテキストメニュー（右クリック）または コントロールボックスメニュー（Alt+Space, E） の表示で確認して、キー操作を覚えて下さい。
  • なお、コマンドプロンプトで Ctrl-C は 割込み（現在動いてるプログラムを強制的に終了させる） の働きがあるので注意。
  • Ctrl-Zは、標準入力の入力終了の記号として使われる。 （今の段階では覚えなくていいが）
    

  ただし、この状況は Windows10から変更があり Windows10では設定の調整を行うと、 コマンドプロンプトでもこれらのGUIと共通の キーボードショートカットが使えるようになっている。

• エディタ（Kojo含む）で入力してあるプログラム 　　（や資料として提示したサンプルプログラム；ブラウザで表示）を
  REPLに貼りつけて入力するときのキー操作は上図のようになる。