サンプルプログラム2 (NP JavaScript編)

HTTPクライアント

• Node.jsのコアモジュールの１つであるnetに、Socketクラスが用意されている。

  • 詳しくはドキュメント（英語版のみ）参照。
  • なお、コアモジュールは、Node.js本体に添付されてインストールされるので、npm等でのインストールは不要。requireするだけでいい。

• JSではソケットから能動的にreadやrecvするのではなく、イベント（以下の例では ‘data’ イベント）に対応したコールバックを与えておいて（onメソッド）から、接続を確立（connect）し、要求を送信（write）する。

  const net = require('net'), client = new net.Socket()
  client.setEncoding('utf8')
  const host='www2.nagano.ac.jp', port=80
  const resource='/hiraoka/NP/'
  client.on('data', data=>console.log(data))
  client.connect(port,host,()=>{
    client.write(`GET ${resource} HTTP/1.0\r\n\r\n`)
  })

  • ソースファイル（js/httpGet1.js）

コマンドラインパラメータ

• 以下のプログラム（ソースはここ)を実行してみると使い方がわかるだろう。

  console.log(process.argv)

  node argv.js a b c dd ee ff

• この結果からもわかるように、配列の 0,1番にはプログラム本体側の情報が入っている。そのためコマンドラインパラメータを扱うために若干の配列操作が必要となる。

  for(let s of process.argv.slice(1))
    console.log(s.repeat(3)+s.split('').reverse().join('').repeat(3))

  • Rubyの String#*（繰り返し）やString#reverse （反転）に相当するものがないため、授業資料のRuby版に比べて少し回りくどい表現になっている。
  • 文字列の反転は、一文字ずつArrayに分解（split）した上で Array.prototype.reverse （Arrayには反転メソッドがある）を使ったあと連結（join）して文字列に戻すという手順になっている。
  • ソースファイル名の後ろに付加した文字列だけを取り出すために、部分配列を得るための sliceメソッドを使っていることにも着目。 。

配列操作

• Arrayの先頭要素を取り出す方法はRubyと同様に２つある。

  process.argv.shift()  // 破壊的方法
  process.argv[0]       // 非破壊的

  • たとえば shiftメソッドについては、ドキュメントの Array.prototype.shift の項目 を参照。
  • Arrayに関する他のメソッドはこの一覧から探すこと

• 繰り返し： (２つの書き方)

  // 配列 a に対して
  for(let e of a) console.log(e)
  // ↑と↓はプログラムとして同等
  a.forEach((e)=>console.log(e))

  • 資料として、 ループと反復処理に関するページ(の下方） と、 Array.prototype.forEachを参照。

• 各要素に同じ操作：

  a.map((e)=>e**2)

• 連結： joinメソッドが使える（既出）。

デフォルト値を使う

• Rubyの場合とほぼ同じ書き方が使われる。

  const filename=process.argv[2]||'xxx.txt'

  • JSの論理演算子としては and, or といった単語の形ものはなく、&&、|| が使われる。
    • これらの優先度は代入の=よりも高い（ドキュメント参照）。