連休がまだ明けない今日(世間は祝日)のゼミであり、 出席者数の(想定内だったが)少ない日だったので、 それに関連して、「出席」についての平岡の考え方を述べた(以下がその概要)。
人には自分の存在を人に認識してもらいたいという欲求がある(プレゼンスを維持したい)。
逆に、組織の側も、所属する個人個人にそれを求める傾向がある。
ネットのない時代には、現場に「いる」ことが重要な意味を持っていた。
これまでの時代の「働き方」として、そこに「いる」ことが重要だった。
学校という組織は(中学も高校も同様、大学でもその傾向あり)生徒に「出席」させることで 教育を効率化したり秩序を維持したりすることを目論む傾向がある。
軍隊などの組織がその発想のルーツかもしれない。
その環境の中で育ってきた諸君は(我々の世代でも)「出席」していることに重きを置いたり、 「出席」することが(つまり手段だった筈のものが)目的と化してしまうような現象も発生しがち。
これからの時代、働き方、仕事の在り方も大きく変わってくるだろう。物理的にそこに出席している ことだけで達成できてしまう仕事は少なくなってくるだろう。その時代の変化に備えて我々も、 仕事のしかた、自分の存在の意義の確保の仕方、を考えていく必要に迫られてくるだろう。
プロジェクト研究の科目運営者の願いとしては、諸君に、(出席するのとは)別の形での プレゼンス維持(のための、自分なりの方法)をめざしてほしい。