"Rehabilitation"

2006年度 リハビリテーション論(後学期)


 リハビリテーションとは、現在では一般的な用語であるが、「リハビリ=機能(回復)訓練」という狭い意味で使われることが多く、リハビリテーションの真の意味を表現しているとは言い難い。リハビリテーションの意味は、医学的リハ、社会的リハ、職業的リハなどの広範囲な面から、障害を持つ人々及びその人々を取り巻く人々が、快適で自立した生活を送るための取り組みであり、そのプロセス全体を通しての変化と結果を表現している。本講義では、障害者や高齢者の人々に対し「全人間的復権」を目指した支援のために,障害(加齢に伴う障害を含む)の理解及び障害の評価を学ぶと共に,作業療法や理学療法を中心としたリハビリテーションの理論と具体的事例(症例)についての知識を獲得する。

授業では、テキストを中心とした講義以外に、リハビリテーションをおこなう「障害者(患者)の立場を理解し、共感する」ことを目的として、鶴見和子(故人、社会学者、上智大学名誉教授)の歌集「回生」(部分)を毎回の授業のはじめに読む。


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