情報学概論Ⅱ 第10回

企業情報学部

6/23

情報学概論2 第10回(6/23)

(Introduction to Informatics 2)

1 メールを使おう(あらためて)

メールの流れ ブラックボックス

  • メールがどのように相手に伝わるか、MUA、MTA(それぞれの専門用語については 調べてみて下さい)の関わりを図にすると上のようになる。
  • この仕組自体は今の我々にはほぼブラックボックス(しくみを知らなくても使える道具)になっているが、 今後メールを幅広く活用するために、トラブル時に困らないために、また、 我々の暮らしを(精神的に)豊かにするためにも、 ブラックボックスの内部理解は重要だろう。
  • 最近はWebmailの形態で(ブラウザの中だけで)使う人も増えている (たとえばこの画面)。
メールについてできること
  • 本学のメールは、現在は GMAIL(Google のサービス) をベースに運用されている。
    • このサービスは IMAP という方式でアクセスできる(昔に比べて便利になった)。
  • 我々はPC上で動くメールソフトから(GMAILのサーバ情報を設定した上で)アクセス(読み書き)できる。と同時に、
  • ブラウザから(GMAILのサイトを開いて)読み書きすることもできる(図の右側)
  • さらに、他のコンピュータ(スマホ等も含めて)から(メールソフトにサーバ情報の設定を行えば)もアクセスが可能。
    • ということは「パソコンがこわれたのでメールが読めない」という事態も少しの工夫で避けることができる訳だ。
  • 他のサーバ(MTA)への接続もできる(アカウントの追加)

2 作業の自動化(補足)

ビルドツール(Make と Makefile)=> 前回資料

3 ファイルフォーマットを知る

  • ここでは、いわゆる「マルチメディア」系のファイルのうち、
  • 圧縮が行われない伝統的なファイル形式を2つ、仔細に見ていきます。
  • バイナリエディタなど(またはAtom/VSCodeなどのテキストエディタの拡張機能)を使ったダンプ表示と、
  • 各ファイル形式の「フォーマット」の解説(検索で見つけて下さい)を比較対象しましょう。

3.1 画像ファイル(BMP)

題材ファイル:

補足

リトルエンディアン
  • 2byte, 4byte の長さのデータが含まれる際、
  • 「リトルエンディアン」の語順で格納されていることを知っておく必要がある
  • (インテル系CPUでの昔からのルールに沿ったもの)。
  • たとえばこのページ (ここではバイナリエディタを使っているが Atom+Hex-view などのエディタ拡張機能でも大丈夫だろう) を参考に題材ファイルを眺めてみよう。
  • リファレンス的に使える資料として、たとえばここを参照しよう。
画像幅
  • 例:(上に貼ってあった)白黒画像は画素数83(横)✕48(縦)のサイズの画像だが、 これをダンプしてみると、
    • 数値83(十六進で53)が右図のように見えている箇所があることがわかる。
  • また、2値画像なので、1と0のビットから構成されるが、白い部分には1が並んでいる (そのバイトを十六進表記して ff が並ぶ)ことも見てとれるだろう(下図)。
    ビット並び

(3.2~3.4は次回あらためて扱います)

3.2 音声ファイル(Wav)

題材ファイル:

3.3 変換の方法

  • 変換用アプリケーション
  • 編集用アプリケーション
  • 変換サイト(データのセキュリティやプライバシーには注意)

3.4 圧縮技術とファイルサイズ

(考察と計算)

  • たとえば動画像を圧縮せずに保持するとどうなるか。
  • 圧縮フォーマットのデータ(たとえば jpg mp3 mp4 など)を圧縮するとどうなるか。

4. 課題

3.1節に置いたBMP形式の画像ファイル(または自分で作ってもいい)のいずれかについて、

  • テキストエディタで開き、
  • その16進ダンプを表示させ、
  • その先頭の数行のデータの中で、
  • 当該ファイルのデータサイズや縦横の画素数といった情報がどこに埋め込まれているか
  • 推測と、「BMP形式のフォーマット」についての調査を鍵にして、
  • 見つけ出してみて下さい。
  • わかったことをご報告下さい。