情報学概論1 第10回(6/17)
(Introduction to Informatics 1)
0 補足と事務連絡
次回(に限り)授業形態が変更になります。詳しくは
www2にある資料集(この資料のトップページ)を参照。
「アプリケーション(のアイコン)にファイルをドロップ」の機能(前々回・前回述べた)
が最近は退化したこと。
- Windows11になって今回紹介する内容にも若干退化している箇所もある。
1 文字表現(日本語編):前回積み残し
- いくつかの「文字コード」と「エンコーディング」がある。
- 使われる環境によって違うコード体系が使われる(非互換の原因となっている)
詳しい解説は別ページ参照
改行文字のバリエーション
改行文字
ネット上のコンテンツ等では、LF
一文字だけ、で改行を表現する流儀も多く使われている。
(これについても、下記の課題を実施する際に確かめてみておいて下さい)。
- 昔はこれに加えて CR
のみ、という流儀もあったが、今は殆ど使われないので無視しておいていい。
今日の練習問題
まずは(小手調べとして)自分のPCの状態を調べてみよう。
- Cドライブ(だけ?)の容量、空き容量
- PCの中にファイルいくつ?
- 画像ファイルはいくつ?
- 「ドキュメント」の下で使っている容量
解説は後ほど(少しずつ)。
画面に見えているもの
画面と窓
- 窓を通した向こう側に大きな実体(作業用の平面とか仮想的原稿用紙とかワークシートとか)があり、
その(四角形に切り取った)一部分を、窓を通してのぞき見ている、というイメージが原点。
- 窓は、サイズや位置、互いの重なり(における上下関係)も含めて自由に変更できる(のはおそらく諸君がご存じの通り)。
- その窓は、従来は図のような構成が標準的だった。
- 上端がタイトルバー(ここをドラッグして窓の平行移動ができる)。その両端にいくつかの窓のコントロールのためのボタン。現在も使われるが概して以前よりも細身になってきた。
- 二行目がメニューバー(カーソルを置くと、或いはクリックすると、そのメニュー項目に応じたプルダウンメニューが現れる)。
- 、左右いずれかの端にメニューボタンとして縮約されていたり、普段は隠れていたり、という形で表示の仕方が変わっているものも多い。
なお、隠れているメニューバーは、(Windowsでは)Alt
キー押下で現れることは(前にも述べたが)知っておこう。
リボン
- メニューではなく「リボン」を使ったインタフェースもある(図)
- リボンも、(GUIだとタブをクリックで表示がon/offされるが)上と同様に
Altともう一文字(タブ横にツールチップ表示される)を押すと現れる。
- 画面の様々な場所で右クリックを試みて、コンテキストメニューの内容も見ておくといい。
- また、スマホ文化との融合で、メニューボタン・設定ボタン等による入口も最近は多いようだ。
- これらの(スペース節約型の)変化は、コンピュータや記憶装置の昨今の著しい性能向上のペースに比して、画面の表示能力が(特に画素数において)さほどの拡大が見られないそのギャップに起因すると考えられる。
主要フォルダ
- 自分の内蔵ディスク(たぶんCドライブ)の構成をざっと知っておくといい(右図)。
- 右図で矢印で示したあたりのフォルダーはシステム側が管理するものなので、
管理上の目的がある場合以外は触れないでいいだろう。
- 「ユーザー」(と表記されるがフォルダの本名は Users
)の下に、自分のユーザ名のついたフォルダがある(ユーザフォルダ、ホームフォルダ、ホームパス
などと呼ばれる)。
- ホームパスの下にいくつかの(おそらくカタカナ表記の;実体はそれぞれ英名がついているが)フォルダがあり、そこに自分の様々なファイルを保存することになっている(これをルールとして守ることにしよう)。
- エクスプローラが重要な道具になるので使いこなすこと。
- それが、内蔵ディスクドライブなのか、リムーバブルメディア(USBメモリ、SDカード等)なのかも(後述のように不完全だが表示される)。
- (ついでに) 内蔵ディスク・ドライブはこの2、3年の間に急速に
HDDからSDDに置き換わりつつある。
- CドライブがHDDなのか、SDDなのか、エクスプローラの表の機能では明確に表示していない。
- これは、SSDがHDDをエミュレートするよう作られているため(だから結果的にHDDを置き換え凌駕するようになった)。
- Windows10以降では判別はできるようだがここでは省略する(興味のある人は調べて下さい)。
- エクスプローラのステータスバー(最下端行の、特に左端あたり端にも着目しておこう。
- 選択操作を行なった場合、選択されたファイル数やサイズの合計が表示される。
- ということは「すべて選択」(Ctrl-A)すると、現在のフォルダにあるファイル数がわかる。
(エクスプローラの使い方についてはこの後の節でも述べる。) ***
- ファイルの空き容量を知る
![検索]()
- でもいざとなったら検索で切り抜ける。その際、
ワイルドカードについて知っておくといい。
- ワイルドカードとして、まずは
*
(アスタリスク)を使いこなせるようにしておこう。
*
は、何とでも(ファイル名やフォルダ名の部分文字列として)マッチする表現。
- 検索すべき文字列は、エクスプローラの検索欄(アドレスバーの右横にある)に入力する。
- リアルタイムで(入力された文字列の変化にすぐに対応して)検索は行われる
(検索そのものは、その対象範囲=現在のフォルダとそのサブフォルダ、が広い場合はかなり時間がかかるが)。
- C
ドライブのルートフォルダ(`C;¥
) を表示させて、「
*`」
を検索させると、そのドライブ内のすべてのファイル(とフォルダ)がヒットする。
- このときステータスバーに表示された個数が、練習課題1,2
の答えになっていることになる。
アプリケーションとのつきあい
- (これも前回資料にも示したが)(各アプリケーションの)メニューを探検する習慣をつけよう(前述のメニューバーの昨今の状況にも留意して)。
- コンテキストメニューを探検することも重要。
- コンテキストメニューは(その名の示す通り)クリックする場所や対象によって内容が変化する。が、殆ど変わらないものもある。
- コンテキストメニューの最下端が「プロパティ」というのは約束事になっている。
- が、それに加えて、ニーモニックとして R
が割り当てられていることも慣例になっているので、図のようなキーボードショートカットの方が素早く使えるだろう。
- なお、ニーモニックにpRoperty の、2文字目が使われるのは、P
が、印刷(Print)のPだったりして衝突を避けるためだと思われる。
- エクスプローラで任意のフォルダを選択してプロパティを表示させると、そのフォルダとサブフォルダに置かれているファイル数や容量も表示される(=>
練習課題3)。
- 環境変数
- PATHEXTについて知っておこう
- ただし本物の実行可能形式は4種類だけ
- コピペとクリップボード
ノートをとる
(どこで?)
- Windows上で
- メモアプリ、付箋、テキストエディタ(メモ帳など)
- メモ帳は軽量というメリットはあるが、機能が貧弱、特に自動保存の機能がないのが難点
- Web上で
これからのICTライフ
- 一人で複数の機器
- スマホだったりPCだったり
- 仕事モード、プライベートモード
- 機器間の情報の同期
- 自分のPCのスペック調査(の、方法)
- 調べる方法をどうやって見つけたか、ご報告ください。
- (実際のスペックを書いていただく必要はありません。が、調べてみたら予想外だったこと、などがあったらそれも書いてください。前に少し扱った話題ですが確認のため。)
- Windowsパソコン上で、ノートやメモのとりかた、についていい方法を見つける。(自分が探してあたってみた中で、よさそうなのを2つ3つ報告ください)。
多くのPCアプリケーションでは、下向き矢印( ↓
)キーを押すと、表示されているコンテンツが 上方に向かって移動する
(と推察していますが、そうなっていない人はその旨をお知らせ下さい)。
ここに感覚的な違和感を感じる人と感じない人がいると思うが、あなたはどうですか。
どのように受け止めて、どう解決していますか(考えていることをお書き下さい)。