OSはユーザをどう扱うか

マルチユーザOS

• 「パソコン」は元来は「パーソナル（個人用）」なものだが、…
• WindowsはマルチユーザOS（もちろんUnix/Linuxも）。
• Windowsパソコンでも、同時に複数のユーザがコンピュータを使うことができる。その方法としては、以下の方法がある。
  • ユーザの切り替え（使用中のユーザの画面を裏に隠しておいて 別のユーザでログインする）
  • 遠隔操作（右図；伝統的にUnixでは端末からログインする形のCUI操作が 使われて来ているが、GUIでの遠隔操作も現在は可能）
• ユーザ登録情報（ユーザ名など）は

  • Windowsではレジストリに保存される

    （レジストリはファイルの複合体）

  • Unix/Linuxでは、ファイル(/etc/passwdなど）に保存される

  • これらの操作を行うためのGUIによるプログラムが提供されている。

    （コントロールパネルまたはそれに相当する機能として） 　　

ファイル(等）へのアクセス権（(パーミッション と オーナーについて）

注）

• OSによって用語はまちまち。Unix/Linuxでパーミションと呼ぶものを、

• Unix/Linuxでは、グループとユーザの２つの属性を用いて

  パーミッションの管理が行われる。

  • ３つの主体 ３つのアクセス種類

  • ls -lの見方

  • コマンド chmod と chown

    パーミションとオーナーを変更する

    コマンド名の ch は changeの略

ユーザ関連の重要なコマンド

• ユーザ関連

  w
  who
  whoami

• ファイルの権限について

  ls -l # 持ち主とパーミッションが表示される
  chown ユーザ名 ファイル...
  chmod パーミッション情報 ファイル...
    # これらのコマンドの名前は Change という単語に由来する

チェックすべきファイル

/etc/passwd
/etc/group

• ユーザ名（とID)、グループ名（とID)の情報が保持さてれいる。
  • ID と名のつく情報は Unixでは一般に数値で表される識別子（identifier)

補足１

• permit （= 許可する） ～ permission　（許可，許諾; 認可）
• 日本語で「許す」に対応する英単語はいろいろあることにご注意

補足２

• パーミッション、オーナー情報は ディレクトリに書かれている
• その情報はOSのカーネル（核）が管理する
• アクセス（読み出し、変更など）する方法は２レベルあり、
  1. コマンド（ls -l, chmod, chown)
  2. システムコール（stat() など）
  が用意されている
• システムコールはプログラム（C言語等で書かれる）から呼ばれる

OSの成り立ち(別ページ)