情報処理概論 第14回 1/19

Introduction to the Information Systems

はじめに

前回の要約

• MarkDownを使ってみた

当科目の意義

• かつては、 「情報処理」は概ねプログラミングを意味していた。その背景として
  1. プログラムを作らなければコンピュータが使えなかった。
  2. 情報システムが今ほど複雑ではなかった（単体のコンピュータ）。
  3. ソフトウェア資産の流通や共有が行われていなかった。
• 情報システムのありかたが大きく変貌をとげた今、情報技術の姿も変わってきた。
• アプリケーションを構築する時に、土台となる技術：
  • 従来はプログラミング言語がその根幹
  • Webベースでのアプリケーション作成が普及してきた（Web技術が土台に浸透）
  • 作成したアプリケーションを運用する技術も必要となってきた（運用技術としてのWeb）
  • （右図のように上と下に浸透してきたイメージ）
• それに加えて、多数の既存ソフトウェア資産が容易にネットで入手可能になった。
  • システムを１から作ることよりも、既存資産の中から
  • 使える道具を見つけ出し、
  • それらを組み合わせる、
  • という技術が重要になってきた。
• といった状況に対応すべく、Web周辺の（組み合わせて使うことができる） 　諸技術の修得（もしくは概要を知る）ことをめざしている。

補足

• kramdown コマンドでの変換：
  
  図のようにkramdownコマンド単体の（デフォルトの）動作は、
  • markdown を標準入力から入力し、
  • 変換によって作られた htmlを、標準出力に出力する。

• ファイルからファイルへの変換のときは、

  リダイレクト	<	（入力ファイル）	>	（出力ファイル）
  オプション	-i	（入力ファイル）	-o	（出力ファイル）

  といった記法で入力元や出力先を指定できる。

• md を rakeで変換するために、 第６回に紹介した rakefile.rb に 以下のようなルール記述を書き足しておくといい

    MDSRCS = FileList["*.md"]
    MDOBJS = MDSRCS.ext('html') # この行、授業#14 終了後に訂正しました
    # ...
    task :default => SOBJS+MDOBJS # slim　用taskに追加
    # ...
    rule '.html' => ['.md'] do |t|  # ここから ルール記述 ここでは html<-md の変換を
      sh "kramdown #{t.source} > #{t.name}"       # このコマンドで行う という指示
    end
  

  • .md から .html の変換ルールの中は、kramdown コマンドの オプションによる入出力の指定方法を用いて、以下のように書いてもいい。
    

  

  • 注意：右図のように同じ名前の拡張子違いの（.mdと .slim）があると、あとで編集された側が.htmlに変換され、古いほうに対応する.html は消去される。
    （ソースがあるので実害がないが）混乱をさけるためには、 .md と .slim に同じ名前をつけないよう ファイル名にルールを設けるなどして管理するといい。

５ Web API と jQuery応用

1. アニメーション
2. jQuery-uiを使う

課題

• このいずれかの技術（できれば両方）を、 各自で実際にためしてみて、動作させてみて下さい。
  • 自分なりの工夫もしてみて、
  • いいものができれば提出して下さい。

3. Web API と RSS

=> 次回

• 広義の Web API（URLパラメータによる）

  • 例： google サーチに

    http://www.google.co.jp/search? にパラメータ
        q=___
        tbm=isch
    などを渡す
    

  • これについての詳細は 検索してみること

• 一般的に Web APIという用語は、プログラムやWebページの中で 使用する前提のものを言う。

• いくつかの例
  • 郵便番号検索API - zipcloud
  • yahoo天気→RSSを出力できる
  • google マップ

• 有料もののや、アプリケーション登録を行って使う必要のあるものもある。

• RSSとは
  • フィードの一種
    （最新の情報が常に表示される仕組み）
  • フィードとして他に ATOM などがよく使われる
  • RSSビューワを使って表示する
  • ブログ・パーツとしても多数作られている
• 実習（ローカルHTMLページにペタペタ貼り付けてみる）
  1. livedoorのお天気プラグイン
  2. RSSビューで、
     • たとえばyahoo天気予報
  3. Yahoo! JavaScriptマップAPI（アプリケーションIDが必要）

4. Ajax

• Ajaxとは何か
• 動作の概要
• ネイティブJSの場合
• jQueryの関数
• クロスドメイン制約とその回避
  • JSONP と コールバック
  • $.getJSON 関数（jQueryの新しい機能）
• 実習 郵便番号検索