情報学概論Ⅰ 第10回

企業情報学部

6/23

情報学概論1  第10回(6/23)

(Introduction to Informatics 1)

0 補足

  • 「アプリケーション(のアイコン)にファイルをドロップ」の機能(前々回・前回述べた) が最近は退化したこと。
    • Windows11になって今回紹介する内容にも若干退化している箇所もある。

1 文字表現(日本語編):前回積み残し

  • いくつかの「文字コード」と「エンコーディング」がある。
  • 使われる環境によって違うコード体系が使われる(非互換の原因となっている) 詳しい解説は別ページ参照

改行文字のバリエーション

改行文字
  • 環境によって改行文字にもバリエーションがある。

  • Windows での標準は CR(0x0d)+LF(0x0a)の2文字だが、

ネット上のコンテンツ等では、LF 一文字だけ、で改行を表現する流儀も多く使われている。

(これについても、下記の課題を実施する際に確かめてみておいて下さい)。

  • 昔はこれに加えて CR のみ、という流儀もあったが、今は殆ど使われないのでこれは無視しておいていい。

2 PCとのつきあいの初歩(を、あらためて)

今日の練習問題

まずは(小手調べとして)自分のPCの状態を調べてみよう。

  1. Cドライブ(だけ?)の容量、空き容量
  2. PCの中にファイルいくつ?
  3. 画像ファイルはいくつ?
    • pngやjpgに限定でも可
  4. 「ドキュメント」の下で使っている容量

解説は後ほど(少しずつ)。

画面に見えているもの

画面と窓
  • (スマホに慣れていると普段意識しないかも知れないが)

    PCでは、画面に、四角い領域が(一般的にはアプリケーションごとに)確保される。

    • これを「窓」(英語では Window)と呼ぶ(これが WindowsというOSの名前の語源)。
  • 窓を通した向こう側に大きな実体(作業用の平面とか仮想的原稿用紙とかワークシートとか)があり、 その(四角形に切り取った)一部分を、窓を通してのぞき見ている、というイメージが原点。
  • 窓は、サイズや位置、互いの重なり(における上下関係)も含めて自由に変更できる(のはおそらく諸君がご存じの通り)。
  • その窓は、従来は図のような構成が標準的だった。 窓の構成
    • 上端がタイトルバー(ここをドラッグして窓の平行移動ができる)。その両端にいくつかの窓のコントロールのためのボタン。現在も使われるが概して以前よりも細身になってきた。
    • なお、窓の移動やサイズ変更など(全画面モードでなければ)マウスや矢印キーで自由に行える(のが原則だ)が、 最近のWindowsで「スナップ機能」がオンになっていると、(考え方によっては)勝手に調整されてしまい不便なことも多々ある。
  • 二行目がメニューバー(カーソルを置くと、或いはクリックすると、そのメニュー項目に応じたプルダウンメニューが現れる)。
  • メニューバーは、今も使われているが、左右いずれかの端にメニューボタンとして縮約されていたり、普段は隠れていたり、という形で表示の仕方が変わっているものも多い。

なお、隠れているメニューバーは、(Windowsでは)Alt キー押下で現れることは(前にも述べたが)知っておこう。

リボン
  • メニューではなく「リボン」を使ったインタフェースもある(図)
    • リボンも、(GUIだとタブをクリックで表示がon/offされるが)上と同様に Altともう一文字(タブ横にツールチップ表示される)を押すと現れる。
  • 画面の様々な場所で右クリックを試みて、コンテキストメニューの内容も見ておくといい。
  • また、スマホ文化との融合で、メニューボタン・設定ボタン等による入口も最近は多いようだ。
  • これらの(スペース節約型の)変化は、コンピュータや記憶装置の昨今の著しい性能向上のペースに比して、画面の表示能力が(特に画素数において)さほどの拡大が見られないそのギャップに起因すると考えられる。

自分のPCについて知っておこう

主要フォルダ
  • 自分の内蔵ディスク(たぶんCドライブ)の構成をざっと知っておくといい(右図)。
    • 右図で矢印で示したあたりのフォルダーはシステム側が管理するものなので、 管理上の目的がある場合以外は触れないでいいだろう。
    • 「ユーザー」(と表記されるがフォルダの本名は Users )の下に、自分のユーザ名のついたフォルダがある(ユーザフォルダ、ホームフォルダ、ホームパス などと呼ばれる)。
  • ホームパスの下にいくつかの(おそらくカタカナ表記の;実体はそれぞれ英名がついているが)フォルダがあり、そこに自分の様々なファイルを保存することになっている(これをルールとして守ることにしよう)。
  • エクスプローラが重要な道具になるので使いこなすこと。
    • PC(or 「マイ コンピュータ」等の表記のことも)を表示させると、

      ドライブの構成、容量は表示されるだろう(=>練習課題 0.)

    • 他にどんなドライブがあるのかもここでわかる。 HDDとSSD

  • それが、内蔵ディスクドライブなのか、リムーバブルメディア(USBメモリ、SDカード等)なのかも(後述のように不完全だが表示される)。
  • (ついでに) 内蔵ディスク・ドライブはこの数年の間に急速に HDDからSDDに置き換わりつつある。
    • CドライブがHDDなのか、SDDなのか、エクスプローラの表の機能では明確に表示していない。
      • これは、SSDがHDDをエミュレートするよう作られているため(だから結果的にHDDを置き換え凌駕するようになった)。
    • Windows10以降では判別はできるようだがここでは省略する(興味のある人は調べて下さい)。
    • いずれにせよ最近は「ディスク」ではなく「ストレージ」の呼称が定着しつつあるが。
  • エクスプローラのステータスバー(最下端行の、特に左端あたり端にも着目しておこう。
    • 選択操作を行なった場合、選択されたファイル数やサイズの合計が表示される。
    • ということは「すべて選択」(Ctrl-A)すると、現在のフォルダにあるファイル数がわかる。
    (エクスプローラの使い方についてはこの後の節でも述べる。)
  • コマンドプロンプト(前にパッケージマネージャに関連して紹介した) についても知っておこう。

  • コマンドプロンプトから start . でエクスプローラを、 エクスプローラからは(アドレスバーに)cmd でコマンドプロンプトを (それぞれ同じフォルダをカレントフォルダにして)起動できる。

  • エクスプローラでは、目的のフォルダをクリックしたらそのフォルダに移動(カレントフォルダを変更)できる、のはご存知だろう。

    • 親フォルダ(1つ上)に行く方法も知っておこう。
  • コマンドプロンプトでは、移動は cd コマンドで行う。主なコマンドを示しておく。

    cd フォルダ名
    :: で、移動できる
    dir
    dir/w
    :: カレントフォルダにあるエントリー(ファイルやフォルダ)を一覧表示
    cd ..
    :: これが上(親フォルダ)に行くコマンド
    • コマンド名やファイル名は、何文字か打鍵したのち Tab を叩く方法を使うと入力が楽
    • また、矢印キーが使えることも知っておこう。
  • ファイルの空き容量を知る

以下は今度あらためて扱います

(ここをクリックすると表示が切り替わります)

課題

  1. 自分のPCの、Cドライブの構成について、

    • エクスプローラで見えているもの、と
    • コマンドプロンプトで見えるもの、との違い(日本語と英語、など)

    について調べてみて下さい。

  2. Windowsパソコン上で、ノートやメモのとりかた、についていい方法を見つける。(自分が探してあたってみた中で、よさそうなのを2つ3つ報告ください)。

  1. 多くのPCアプリケーションでは、下向き矢印( ↓ )キーを押すと、表示されているコンテンツが 上方に向かって移動する (と推察していますが、そうなっていない人はその旨をお知らせ下さい)。

    ここに感覚的な違和感を感じる人と感じない人がいると思うが、あなたはどうですか。 どのように受け止めて、どう解決していますか(考えていることをお書き下さい)。