オペレーティングシステム 第6回 11/7

Operating System

はじめに

前回おさらい

• 前回から antiX 上でシェルを使い始めた

その過程を通じて：

• 端末とシェルの関係を学んだ
• コマンドをいくつか紹介した
  （使ってみるというのを宿題とした）

[基礎編] OSの機能と構造

OS は 何をしているか

• たくさんのもの（資源）を 管理し、効率的に使い、また、交通整理を行う。

• ユーザが操作をしたり、ソフトウェアを動作させたりするための、土台（platform）

  • ユーザが複数
  • プログラムが同時に多数
  • ファイルが多数パス名(右図)で管理される
  • その他

補足： 資源の状況確認（Windowsの場合）

• タスクマネージャ（右上図が画面の例）で状況を眺めることができる。
• タスクマネージャは、以下のいずれかの方法で起動できる。
  • Ctrl+Alt+Delキーの後、メニューから選ぶタブ
    • [win]キーのあと、本名（右図）で呼び出す
• 「プロセス」タブで、プロセス（が多数同時に動作している） の様子も見ることができる。
• なお「ディスク」の状態表示は、HDDの容量（という資源）の状態ではなく、
  HDDの読み書きを行う通信路（という資源）の状態表示。
• （Unix/Linuxについては追々解説します）

情報資源（ファイル）の扱い

• ディスク（に限らないが）の中のデータは、木構造で管理される（下左図）。
• その全体の構造（およびデータの集合そのもの）を、「ファイルシステム」と呼ぶ。
  
  
• Unixでは データ全体が １つの木
• （第３回に扱ったように） Windowsでは ドライブ毎に それぞれが１つの木（上中図）。
• 普通の「木」と 上下を逆転して考えること。
  • 一番上で すべてが集まっているところが 根 (root) に相当し、
  • ここを、ルートディレクトリ（Windows用語ではルートフォルダ）と呼ぶ（下図）
• ルートディレクトリは ‘/’ と表記される。
• ルートディレクトリからすべてのファイルに至る１つの経路が必ず存在する。（経路は英語で path）
  • その経路を（経路上にあるディレクトリ名を ‘/’ で区切って並べて）表現したものを、パス名と呼ぶ（右図）。
    
  • シェル（後述）を起動したとき最初にカレントディレクトリ として位置づけられる場所を 「ホームディレクトリ」と呼び、特殊な記号 ‘~’ で表す。
    
  • なお、Web等で使われるURLでは、ドメイン名（サーバのホスト名）の右にある ‘/’ から右側ぜんぶが、 サーバの管理しているファイル空間での「パス名」に相当する。
    

ps
ps x
ps | wc
ps | less
ps ax

cd /
ls
ls -l
pwd
cd ..

sudo コマンド,,,

Ctrl-A,  Ctrl-E (bashのキー操作)
    （Emacs由来)

<5>シェルを使ってみる (2)

=>(解説資料1 解説資料2) + 補足資料)

（今日は 5.2節まで（解説資料２の途中）扱いました。
　5.3節以降は次回やりましょう。

宿題

• これまで紹介したコマンドを使ってみて下さい。
  • 必要に応じてマニュアル(man コマンド）で使い方など調べて下さい。
  • 気がついたことなどがあればメールで報告して下さい。
• なお、ゲストOSの環境準備が滞ってる人、遅れている人は、
  次回までにキャッチアップしておくこと。
• （端末からのコマンド入力を中心とした実習が本格化して行くので、
  実習環境なしでは理解は困難だと予想されます）