情報学概論Ⅱ 第2回

企業情報学部

4/21

情報学概論2 第2回(4/21)

(Introduction to Informatics 2)

1 IIn1 の復習(あらためて)

5桁の2進数の最大の数

0 0 0 0 0 -> 0(10)
0 0 0 0 1 -> 1(10)
0 0 0 1 0 -> 2(10)
:
1 1 1 1 1 -> 31(10)

昨年度の要点チェック

情報の原理

  1. N進数
    • コンピュータの動作原理は2進数と関連が深い

      23(10) は、
      10 が2つ と 1 が3つ

    • 8進、16進の表記もよく使われる

    • 相互変換の方法(原理的な方法、アルゴリズム、便宜的な方法)も知っておこう

  • n bit で表される整数(符号なし)の最大値は 2n-1 16進数
    • 電卓でも計算できるし、多くのプログラミング言語で 2**5-1 のような入力で計算できる。
    • ブラウザ上で F12(が標準のキー操作)で開発ツール(コンソール)を出せばそこでも(Javascript言語で)計算できる。
  1. 現実世界のデータ(例えば音楽)をデジタル表現する考え方(CDを例として)
    • データ量の計算(概算)にも慣れておこう
  2. ファイルを覗き見る方法(Atomの拡張機能による方法)(期末 問題2)
    • これは VSCodeでもPulsarでも概ね同じ

PCとのつきあい

  1. GUI よりも CUIを重視しよう
  2. ファイルについて知っておく
    • 基幹アプリケーションとしての「ファイルマネージャ」(総称名)
      • Windowsでは、「エクスプローラ」(固有名)
    • ドライブ(Windows独自)と、木構造(階層構造)のファイルシステム
  1. 拡張子と関連づけ(期末 問題3) アプリとファイル
    • 関連づけされないアプリケーションも使えるように(期末 問題5)
    諸君のなじみの深い多くのアプリケーション(オフィス等)では、
    アプリとファイルの対応関係が一対一(図右)だが、
    この教科ではn対nの関係(図左)に対応する術を学んでいく。
  2. 文字コード
    • 英数字(いわゆる半角)はASCII(と昔から呼ばれているコード)
    • 日本語(などの各国文字)はいろいろ(だが、UTF-8が最近は主流)
      • Windows(Shift_JISエンコーディングを採用)との不協和に注意

=> 5,6は来週あらためて

  1. 環境変数
  2. メモリ って何?

データとファイル

  1. HTML
  2. Markdown(期末 問題6; 今回あらためて使ってみます)

2 Markdownのフル活用に向けて

基礎知識

準備

typora
  • エディタ:何を使ってもいい
    • 去年はAtomを紹介したが(前回述べたように)使えなくなる可能性が高い。代用としては、
      • VSCode(これを中心に話をするが、これに拘らない)
      • Pulsar
      を紹介している。
    • 以前は Typoraも紹介しているが最近制約が強くなった
    • Markdown対応のメモアプリもある(ex. notable)
    • オンラインで使えるものも多数あり、
  • 変換の方法:
    • エディタの機能が使える
    • コマンドで変換することもできる(これからやってみましょう)

Pandoc を使ってみる

  1. インストール: Scoop を使おう(Chocoでもいい)

    scoop install pandoc
    :: または
    cinst pandoc -y
    • Scoop については、この解説も参照されたい。
  1. 基本的な使い方:
    • 変換元のMarkdownファイルの、
      • 置いてある場所でコマンドプロンプトを起動し、
      • そのファイル名を(この例では)sample1.md とすると、
      pandoc sample1.md
      :: または
      pandoc sample1.md -o sample1.html
      :: 出力するHTMLファイルはソースと同じ名前(拡張子は別)にすることが多い
  1. 情報源:

文法

  • オリジナルのMarkdownは機能的に不充分な点があったため、 さまざまな拡張が行われて今に至っている。
    • 結果的に多数の方言が出来ていることに注意。
    • 概要は WikiPedia の記事を参照されたい。

課題

  • 今日の講義内容と資料を参考に、あらためて、昨年学んだことを一覧表の形でノートにする
    • markdown の 表(テーブル)の書き方をあらためて確認し、
    • オフィスなどのGUI的な画面はなるべく使わずに作りましょう
    • (提出下さい)。
  • Pandocのインストール(前述)も行っておいてください